第21回 音楽の祭日 2024 in みんぱく
2024年6月23日 国立民族学博物館
カポエィラ ビリンバウ オーケストラ
第二部 15:45~16:05
演目の紹介
Capoeira Angola - カポエィラ アンゴーラ の動きと音楽
Abertura - オープニング アンサンブル
Ya temi Xoâ! - ヤノマミの歌 / イア テミ ショア!
Angola - アンゴーラのリズム アンサンブル
Iúna - イウーナのリズム アンサンブル
Frevo - フレーヴォ
Batucada - 太鼓のアンサンブル
Cavalaria - カヴァラリーア
Jogo de Dentro - 歌、ジョゴ ジ デントロのリズム、、速いカポエィラの動き
1.Capoeira Angola - カポエィラ アンゴーラ の動きと音楽
カポエィラ・アンゴーラ流派の紹介。3本のビリンバウ、歌と動き。
動きはゆっくりと地面に近い動作で、舞踊と攻防の駆け引きのなかで相手と遊びます。
2. Abertura - オープニング アンサンブル
ダイナミックなオープニングをお楽しみください。
3. Ya temi Xoâ! - ヤノマミの歌 / イア テミ ショア!
ブラジルを始めとするアマゾンの大森林で生きる先住民族。自然を大切にし、守る人々、ヤノマミ民族の人権を守るためのメッセージ、悲痛な叫びと訴えです。
歌
Ya temi xoa, aê, êa! / イア テミ ショア!
*ヤノマミ民族の言語で「私たちはまだ生きている」という意。
Hutukara Associação Yanomami / ヤノマミ民族を保護する フトゥカラ協会
4. Capoeira Angola - カポエィラ アンゴーラ の動きと音楽
カポエィラ・アンゴーラ流派で用いられる基本のリズム。ゆっくりと進むリズムの中でk類広げられていくバリエーションをお楽しみください。
5. Iúna - イウーナのリズム
カポエィラ全般で用いられるビリンバウのリズムで、その名前はブラジル特有の鳥が由来。このリズムはさまざまな場面で演奏され伝承されています。みんなの一体感が特に感じられることと感情を揺さぶるようなリズム感が特徴です。
6. Frevo - フレーヴォのリズム
ブラジル北東部のペルナンブーコ州に根付く音楽とダンス、フレーヴォ(Frevo)。
アップテンポで独特の楽しいリズムは、当地のカーニバルではさらに管楽器を用いて象徴的です。
7. Batucada - 太鼓のアンサンブル
アフロブラジル文化を象徴する宗教:カンドンブレで使用される太鼓:アタバキ。打楽器のみで繰り出すリズムのアンサンブルをお楽しみください。
8. Cavalaria - カヴァラリーアのリズム
騎兵隊という意味を持つこのリズムは、馬の走る音に似ている(パカランパカラン...)。
かつてブラジルでは法律で禁止されていたアフリカ祖先の人々の文化は、取り締まる警察(騎兵隊:カヴァラリーア)がやってきた際にこのリズムを弾いて仲間に注意を促しました。広場や公園、道端でカポエィラをしていた人たちは、このカヴァラリーアのリズムが聴こえてくると、一目散に逃げたと言われます。今日でもまだ絶えることのないさまざまな差別や偏見のなか、過去の歴史を知ることで私たちは共により良い未来を築き上げられることを願っています。
9. Jogo de Dentro - ジョゴ ジ デントロのリズム
歌とカポエィラの動き
Tiene Pamodzi ティエネ パモーゼ
この歌はアフリカ南部(ザンビア、モザンビーク、南アフリカなど)で長年続いた内戦の中、みんなの心を一つにするために歌われた曲です。
ビリンバウのエネルギッシュでパワフルなリズム、そしてカポエィラの動きもお楽しみください。
みんなで歌う歌
Tiene Pamodzi Nintima Umozi
(*コーラス Tiene Pamodzi Nintima Umozi)
Oo Limba
(*コーラス Oo Limba Moio)
Oo Limba
(*コーラス Oo Limba Moio)
(*コーラス Tiene Pamodzi Nintima Umozi)
ティエーネ パモーゼ ニンティンマ ウモーゼ
ティエーネ パモーゼ ニンティンマ ウモーゼ
オォ リンバ
オォ リンバモーヨ
ティエーネ パモーゼ ニンティンマ ウモーゼ
*意味:みんなが共に集まり一緒になることで、強い一つの心になる
カポエィラ ビリンバウ オーケストラとは?
大人数でカポエィラの主楽器である弓状の楽器-ビリンバウを使って、ブラジルのアフリカ由来のリズム(アフロブラジル音楽)を演奏するグループです。リズムに合わせて、カポエィラの歌や動きも披露します。パーカッション(太鼓)はカポエィラでも使う、アフリカ由来の宗教(カンドンブレ)に使われる神聖な太鼓(アタバキ)です。
私たちの音楽の祭日での演奏は、コロナ禍のみんぱくオンラインパフォーマンスを合わせると今回で6回目となります。「音楽の祭日 2024 in みんぱく」に出演するために集まったメンバーは、京都のカポエィラ アンゴーラのグループ インジンガ 、大阪のカポエィラグループ GUETO OSAKA 、京都のパーカッショニスト XEIG(セイジ) と Bene(ベネ)。
子供から大人まで集まり、今回は総勢36名で演奏をします。
さまざまな表現者と同様、このような素晴らしい音楽祭で演奏をすることができ、一同とても光栄で嬉しく思っています。コロナ禍を経て、仲間や家族と一緒に音楽を奏でる喜びを感じることでここまで活動を続けていくことができました。
私たちは演奏を通して、みんなの心が一つとなり、より元気で強い気持ちになれることを願っています!
音楽の祭日 in みんぱく 2023 パフォーマンス動画
「音楽の祭日 2023 in みんぱく」 (2023年6月11日)
カポエィラ ビリンバウ オーケストラのパフォーマンス
ビリンバウとは?
アフリカ由来のブラジルで生まれた弦楽器です。約150cmの木の棒に針金を張り、半分に切った瓢箪(ひょうたん)をはめ、音を共鳴させます。細い棒とシェーカーを持って弦を弾き、コインで音階を変えます。さまざまなリズムを叩くことや、瓢箪をお腹にあてたり離したりすることで共鳴音を変え、バラエティーに富んだ音色を演奏することができます。
カポエィラで使用する主要な楽器のとして知られますが、古来から存在する瓢箪を使った楽器の形状とされます。
カポエィラとは?
ビリンバウ、パンデイロとアタバキなどの打楽器を演奏し、みんなで円を作って歌を歌います。円の中には二人のみが入り、攻防を仕掛けるダンス舞踊を行います。ブラジルでは国技とされ、ユネスコの無形文化遺産として登録されていますが、そんな誇りにできる素敵な文化として認められるまでの道のりは長く、数世紀も続いたポルトガル人によるアフリカとの奴隷貿易とその後の植民地支配という歴史によって長い間アフリカ由来の全ての表現は禁止されていました。今日でも差別と偏見に抵抗をしながら、スポーツや教育としての活動の場にまでも浸透し、ブラジルの誇れるアフロブラジル文化として伝承と継承をされています。
・昔の儀礼的なカポエィラ・アンゴーラ
・型を定め格闘的なカポエィラ・ヘジオナウ
・近代的でミックスされたカポエィラ・コンテンポラーニャ(コンテンポラリー)
大きく分けるとこのような流派に分けることができますが、流派に関わらず、同じ目的でお互いを尊重し合い、交流することができるのがカポエィラの最大の魅力です。
参加メンバー
カポエィラに興味のある方は↑是非お問合せください!
パーカッショニスト XEIG(セイジ) と Bene(ベネ)
>アフロブラジル文化に感銘を受け、リズムオーケストレーションを使用した大人数での演奏構築から、個人では電子楽器と生楽器を用いてサウンドスケープ的な音を制作している。
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