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Grupo Nzinga Kyoto

音楽の祭日2022 みんぱく Capoeira Berimbau Orquestra

国立民族学博物館

2022年6月26日

第19回 音楽の祭日 2022 in みんぱく

私たちの出演は第二部、14:15~14:40となります。

オンラインでの視聴はこちらより

カポエィラ ビリンバウ オーケストラとは?


私たちはカポエィラの主楽器である弓状の楽器:ビリンバウを使って、ブラジルのアフリカ由来のリズム(アフロブラジル音楽)を演奏するグループです。そして、カポエィラの歌や、動きも行います。パーカッションはアタバキという太鼓で、アフリカ由来の宗教:カンドンブレに使われる神聖な楽器です。


今回は「音楽の祭日 2022 in みんぱく」に出演するために集まったメンバーで、メンバーは子供から大人まで、主に京都のカポエィラ アンゴーラのグループ インジンガ と 大阪のカポエィラグループ GUETO OSAKA から集まり、30名あまりの人数で演奏ができることとなりました。


さまざまな表現者と同様、コロナ禍で活動を続けるのは容易ではなかったですが、ようやくこのような素晴らしい場で演奏をすることができて一同とても嬉しく思い、光栄です。


私たちはこの演奏を通して、みんなの心が一つとなり、より元気で強い気持ちになれることを願っています!


演目の説明 (14:15-14:40)

入場・挨拶の舞い

1. Ijexá - イジェシャのリズム

2. Angola - アンゴーラのリズム

3. カポエィラの調和と融合 / 音楽と動き

4. Iúna - イウーナのリズム

5. Canto, Jogo de Dentro/Barravento - 歌、ジョゴ ジ デントロ/バハヴェントのリズム


1. Ijexá イジェシャのリズム

指揮 - 荒川 幸祐 (グループインジンガ京都代表)

イジェシャとはアフリカのヨルバ民族のことを指し、そして歴史的なナイジェリア王国の名前です。17世紀後半から19世紀半ばにブラジルのバイーア州に連れてこられた大量のヨルバの奴隷にされた人々によって残されたリズムの一つ。アフロブラジル宗教のカンドンブレにも用いられるリズムで、自然の神々を讃え、力強さを象徴します。その親しみやすい太鼓のリズムは多くの人々に好かれ、バイーアの大衆音楽のみならず、今でも多くのブラジル音楽に存在します。




2. Angola アンゴーラのリズム

指揮 - ジャザラ (グループインジンガ 10歳)

カポエィラ・アンゴーラ流派で用いられるビリンバウのリズム。柔らかくリズミカル。アンゴーラの基本リズムから移り変わっていくいくつものバリエーションをお楽しみください。


みんなで歌う歌

【ポルトガル語】

Angola êe, Angola ê, Angola

Capoeira de Angola êe Berimbau de Angola êa

(*コーラス Angola êe, Angola ê, Angola)

Minha mãe vem de Angola êe Eu também sou de Angola êa

(*コーラス)

Angola êe, Angola ê, Angola

(*コーラス)


【日本語訳】

アンゴーラ エエー アンゴーラエー アンゴーラ

カポエィラ ジ アンゴーラ エエー

ビリンバウ ジ アンゴーラ エアー

(*コーラス アンゴーラ エエー アンゴーラエー アンゴーラ)

ミニャ マイン ヴェン ジ アンゴーラ エエー

エウ タンベェン ソウ ジ アンゴーラ エアー

(*コーラス)

アンゴーラ エエー アンゴーラエー アンゴーラ

(*コーラス)

カポエィラはアンゴーラからきた、ビリンバウもアンゴーラからきた

(ここでいうアンゴーラは祖先性/アフリカが起源ということを示す)

私の母はアンゴーラから来た 私もアンゴーラから来た




3. カポエィラの調和と融合 <音楽と動き>

アンゴーラ流派とコンテンポラリー流派

カポエィラは1930年代までブラジルの法律で禁止されていました。それ以前まではアフリカ由来のあらゆる文化を自由に表現することができず、過酷な状況下、独自に伝承され守られてきたのです。ブラジルの近代化と国際化とともにカポエィラが国を象徴するアイデンティティとして認識されるようになり、今では全世界で人種や性別などに関わらず、多くの人々に練習されるものとなりました。


・昔の儀礼的なカポエィラ・アンゴーラ

・型を定め格闘的なカポエィラ・ヘジオナウ

・近代的でミックスされたカポエィラ・コンテンポラーニャ(コンテンポラリー)


大きく分けるとこのような流派に分けることができますが、流派に関わらず、同じ目的でお互いを尊重し合い、交流することができるのがカポエィラの最大の魅力です。

こちらの演目では、それぞれの良さや違いを垣間見て感じることができれば幸いです。


みんなで歌う歌

【ポルトガル語】

ーOi sim sim sim, Oi não não não

(*コーラス Oi sim sim sim, Oi não não não)


ーNkosi Biole Sibiola


ーOi Manda lecô

Cajuê


【日本語訳】

ーオーイ スィン スィン スィン、オーイ ナォン ナォン ナォン

はい はい はい、いいえ いいえ いいえ

万物の二面性を意味します


ーインコッスィ ビオレ スィビオラー

戦士は勝った時のみぞ微笑む


ーカージュエー

神の宿る神聖なカシューの木のこと




4. Iúna イウーナのリズム

指揮 - 光(グループインジンガ 10歳)

カポエィラで用いられるビリンバウのリズム。名前はブラジル特有の鳥が由来。このリズムはさまざまな場面で演奏され伝承されています。みんなの一体感が特に感じられることと感情を揺さぶるようなリズム感が特徴です。




5. Canto, Jogo de Dentro/Barravento - 歌、ジョゴ ジ デントロ/バハヴェントのリズム

Tiene Pamodzi ティエネ パモーゼ

この歌はアフリカ南部(ザンビア、モザンビーク、南アフリカなど)で長年続く内戦の中、みんなの心を一つにするために歌われた曲です。

ジョゴ ジ デントロのリズムはカポエィラ・アンゴーラ流派で用いられるビリンバウのリズムで、よりエネルギッシュでパワフル。今回、この時に叩かれるアタバキのリズムはカポエィラのリズムからバハヴェントへと移り、躍動感を増します。そしてサプライズで皆さんにも馴染みのあるリズムにも一瞬なります。お楽しみに!


みんなで歌う歌

【ポルトガル語】

Tiene Pamodzi Nintima Umozi

(*コーラス Tiene Pamodzi Nintima Umozi)

Oo Limba

(*コーラス Oo Limba Moio)

Oo Limba

(*コーラス Oo Limba Moio)

(*コーラス Tiene Pamodzi Nintima Umozi)


【日本語訳】

ティエーネ パモーゼ ニンティンマ ウモーゼ

ティエーネ パモーゼ ニンティンマ ウモーゼ

オォ リンバ

オォ リンバモーヨ

ティエーネ パモーゼ ニンティンマ ウモーゼ

(みんなが集まり、一緒になることで、心が一つになる。そしてより強くなれる。)




ビリンバウとは?

アフリカ由来のブラジルで生まれた弦楽器です。約150cmの木の棒に針金を張り、半分に切った瓢箪(ひょうたん)をはめ、音を共鳴させます。細い棒とシェーカーを持って弦を弾き、コインで音階を変えます。さまざまなリズムを叩くことや、瓢箪をお腹にあてたり離したりすることで共鳴音を変え、バラエティーに富んだ音色を演奏することができます。

カポエィラで使用する主要な楽器のとして知られますが、古来から存在する瓢箪を使った楽器の形状とされます。


カポエィラとは?

ビリンバウ、パンデイロとアタバキなどの打楽器を演奏し、みんなで円を作って歌を歌います。円の中には二人のみが入り、攻防を仕掛けるダンス舞踊を行います。ブラジルでは国技とされ、ユネスコの無形文化遺産として登録されていますが、そんな誇りにできる素敵な文化として認められるまでの道のりは長く、数世紀も続いたポルトガル人によるアフリカとの奴隷貿易とその後の植民地支配という歴史によって長い間アフリカ由来の全ての表現は禁止されていました。今日でも差別と偏見に抵抗をしながら、スポーツや教育としての活動の場にまでも浸透し、ブラジルの誇れるアフロブラジル文化として伝承と継承をされています。


もっと知りたい

京都のカポエィラ アンゴーラ グループ インジンガ

大阪のカポエィラグループ GUETO OSAKA

富山のカポエィラ アンゴーラ 富山カポエィラアンゴーラ


カポエィラに興味のある方は↑こちらへ是非お問合せください。




過去のパフォーマンスの動画

「音楽の祭日 2019 in みんぱく」 (2019年6月23日)

カポエィラ ビリンバウ オーケストラのパフォーマンス

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